リンクについて

本稿ではWWWにおけるハイパーリンクに関する当サイト制作者の考え方を述べさせていただきます。
2002.11.05 なた

基本的な考え方

リンクは基本的に自由であるべき

作者はWWW上のコンテンツに対するリンクに関して、東北大学・後藤氏の考え方を基本的に支持します。すなわちURLとは書物の題名などと同様の物であり、自分の著作物でそれに言及することは引用、転載などにはあたらない、ということです。そしてHTMLの<A>要素やそれと同等の機能を有するクリッカブルマップ等でhref属性として言及先のURLを示す行為は、閲覧者のブラウザがリンク先のリソースと接続を確立する手続きを自動化するものであり、著作権法の「有線送信権」の及ぶところでもないと考えます。ただし昨今インターネット利用者が急増し、全てのネットワーク利用者が十分な技術的な知識を有していないことを考慮し、リンク先が元のサイトのコンテンツの一部であると誤解しないよう配慮することは必要かもしれません。(「ブラウザのアドレス欄を見れば他サイトに移ったことは判るだろう」という理屈だけでは不十分かもしれない、ということです。)

  
<img>要素のsrc属性に他人の資源を引く行為や、framesetの中に取り込む行為は全く異質の物で、引用行為に該当すると考えられます。   

当サイトの運営方針

他サイトへのリンクについて

他者のサイトに対するリンクについては上述のように「法的には許諾は必要ない」という考え方です。次のようなサイトに対しては、原則として許可の請求はおこないません。

  • 営利、非営利を問わず法人格を有する団体(政府機関・独立法人等を含みます)が運営するもの。
  • 法人格を有さない団体が運営するものであってもその活動内容やWEB上のコンテンツが不特定多数を対象とする物である場合。
  • 個人であっても事業主が事業の一環として宣伝・広報のために開設しているもの。

上記に該当する場合はたとえ明示的にリンク許可を要請していても無視します。リンクに際しては自己のコンテンツでないことを明確にするため、リンク先の運用者名を明記するか、リンク先の内容が別窓で表示される様に配慮します。
またリンク先をトップページに限定するよう指示されているサイトが多々見受けられますが、それも根拠のないことですので、リンク先サイト内の特定の情報を参照することが有用であると判断される場合はそこに対する直接のリンクを行う場合もあります。その際はサイトの開設者の名称を(必要と判断される場合はトップページのURLも)示します。

上記のいずれにも該当しないもの、つまり「個人が開設するコンテンツで業として行っていないもの」に対するリンクは、良識としてできる限り開設者の意向を尊重するよう配慮します。

参考1: ウェブページのリンクおよびその他の利用について(東北大学大学院・後藤 斉氏)

参考2: 「リンクについての考え方」公表に至る背景について(滋賀県立琵琶湖博物館・戸田孝氏)

当サイトへのリンクについて

当然のことながら当サイトへのリンクには一切許可の要請は必要有りません。サイト内のどのコンテンツにリンクしていただいても構いませんが、サイトの更新に際しトップページ以外はURLが変更になる可能性があることはご承知おきください。もちろん「リンクしました」、の連絡をいただけることは有り難く思いますが、更新の通知や将来のURL変更あるいはサイト閉鎖などをお知らせすることをお約束することは出来ません。


相互リンクについて

当サイトにリンクした旨のお知らせを頂いた場合は、かならずそのサイトを拝見しますので、当方の判断で適宜リンク集に採録させていただきます。リンクバナーについては、リンク集に採録するサイトが多くなると重くなるという問題がありますので、採否は当方の判断にお任せください。

リンクについて更に

ここから先は本質的でない、どうでも良い話です。どうでも良いけれどやはり気になるので、この機会に書かせていただきます。

リンクフリーって何ですか?

よく「当サイトはリンクフリーです」とか「ここはリンクフリーではありません」とかいう標記をWEB上で見かけますが、この「リンクフリー」ってどういう意味なのでしょう。文脈から推測するに「自由にリンクして良い」という意味で使っているようです。
しかし、英語で「〜〜free」というと「〜〜が無い」あるいは「〜〜を気にかけなくて良い」と言う意味です。Admission Free なら入場無料、Trouble Free は故障知らずですし、Smoke Free は「禁煙」であって決して「喫煙自由」ではありません。そこから類推するとLink Free はLink禁止、もしくは Link される心配がないということでしょうか?前者ならまるで逆の意味で使われていることになるし、後者だとしたらサーバーに仕掛けを施して、他のサイトからリンクを辿ってやってきた閲覧者を拒絶するサイトと言うことになるでしょうか?
なにはともあれこの「リンクフリー」という意味不明な和製英語、使わない方が賢明だと思います。

FRAMESETを使用する方へ 1

近年Googleなどの検索エンジンが充実してきたため、キーワード検索でWEB上の情報にたどり着くことが多くなっています。検索エンジンは「ロボット」とよばれるソフトウエアがWEB空間のリンクを辿って走り回って情報を収集して検索用のデータベースを構築しています。そのため検出されたサイトがフレーム構造の一部である場合、そのサイトを表示させても親フレームを表示することが出来ず、Frameset全体がどうなっているのか見ることが出来ない場合が多々あります。
フレームページの中に「戻る」ボタンがなかったり、有ってもJavaScriptで書かれていてブラウザのBACKボタンと同じ働きしかしなかったりする場合があります。さらにそのようなサイトではURLを「削って」ディレクトリのデフォルトファイルを見ようとしても、Forbiddenになっていたりすることもあります。これではそのページだけを見ることが出来てもどの様なサイトでどの様な位置づけの情報なのかまるで判りません。
フレームを構成する1つ1つのファイルにも親ページへ戻るリンクを設定されることを強くお奨めいたします。一部には「ロボット型検索エンジンで見つけてくるような客には見てもらいたくない」と考えてサイト作りをされている方もいるように聞きますが、それならなぜWEBという公共の場に情報を発信しているのか理解に苦しむところです。

FRAMESETを使用する方へ 2

私自身はあまりフレームが好きではないのですが、サイト構造の見通しが良くなる、ということで積極的に使われる方もあると思います。ここでフレームの是非を論じることはしませんが、フレームを使われる方にぜひ配慮していただきたいことがあります。

第1点は全ての人が高解像度の画面で見ている訳ではない、ということです。一部の旧型ノートPCなどは800×600ドットの表示がやっとだったりします。また、高解像度にすると画面処理が遅くなるといった理由でわざと解像度を下げている人もいます。フレームセットを設計される方はその辺に十分配慮して、画面が見づらくならないようにしていただきたいものです

第2点はリンクに関するルールやマナーの問題と密接に関係するのですが、他のサイトへのリンクをクリックしたときフレームが残るような作りは望ましくない、ということです。Framesetから呼び出されるファイル内に通常のリンクを書くと、Framesetを構成する他のファイルは表示されたままで、リンクを含むファイルが表示されていた領域だけにリンク先のコンテンツが表示されます。多くの場合メニューやナビゲーション用の画面が残り、それに隣接して他人のサイトが表示されることになります。これでは<frame src=........>と書いて他人のコンテンツを取り込んだのと同じ結果になります。しかもブラウザのアドレス欄にはあなたのサイトのURLが表示されたままです。おそらくは故意ではなくそこまで配慮がいっていないだけだとは思いますが、誰のコンテンツを見ているのか閲覧者の錯誤を招くような構成は避けるべきと思います。リンクに target="_top" という属性を指定すればすべてフレームはクリアされます。

初出:2002.11.05 最終改訂:2008.05.22 なた

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